経営コンサルタントが感銘を受けたタクシー運転手の言葉とは (1/2ページ)

新刊JP

経営コンサルタントが感銘を受けたタクシー運転手の言葉とは
経営コンサルタントが感銘を受けたタクシー運転手の言葉とは

タクシーに乗ったとき、運転手さんと会話をしたことはあるだろうか。景気の話やその土地のちょっとした話など、話し好き、話し上手な運転手さんも多い。

『人生と経営はタクシー運転手が教えてくれる』(小宮一慶著、サンマーク出版刊)は、年間200台のタクシーに乗り、これまで2000人以上の運転手さんに出会った経営コンサルタントの小宮一慶氏が、運転手さんとの会話から学んだ人生と仕事に役立つヒントを紹介する一冊だ。

■小さなことでも手を抜かない。とあるタクシー運転手の仕事術

小宮氏曰く、タクシーの運転手さんから聞く景気の話は、そのままミクロ経済の定点観測になるという。運転手さんにどんな質問を投げて話を聞き出すか、ということは、コンサルタントとして、お客さまの話を聞き、問題点や改善点を探る、貴重な勉強機会なのだ。

小宮氏がテレビの早朝番組に出演していた頃のこと。朝4時半に自宅にハイヤーが迎えに来てくれて、線路を渡る踏切が近づいてくると、運転手さんは小さく窓を開けた。
早朝なので、まだ電車が走っている時間ではない。しかし、踏切の前で一時停止する運転手。窓を閉めてあら踏切を渡るのを見て、「電車が走っている時間でもないのになぜ窓を開けるんですか」と小宮氏は聞いてみたという。
実は、この運転手さんは、踏切が近づいてきたら窓を開け、踏切が鳴っていないか、自分の耳で確かめることが完全な習慣になっているのだった。

小宮氏は、どんな仕事においても「小さなことをていねいにやる」人がプロになれると思っていると述べる。小さなことだからと雑にやる人はただの人。違いは小さいように見えるが、この小さな違いが大きな差になってあらわれるのが、仕事や人生なのだ。

また、あるとき、「どのくらい運転手をやっておられるのですか」と聞くと「46年やっています」という運転手さんがいたという。「もう東京では知らない道はないんじゃないですか」と言うと、「東京は道が変わるから、まだまだ分からない道があります」と運転手さんは答えた。

「経営コンサルタントが感銘を受けたタクシー運転手の言葉とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧