鈴木哲夫の政界インサイド「『安倍不支持』が強まる裏の野党間“不協和音”」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

大塚代表は、立憲の枝野幸男代表や希望の玉木雄一郎代表に合流を呼びかけていくとしている。が、単独で政党支持率の高い立憲の枝野代表は「合従連衡するつもりはない」と慎重姿勢。6党解散後の新党結成ではなく、立憲に来る者を受け入れる形で新たな野党体制を作る腹づもりのようだ。

「民進党にも希望の党にも、より保守的な野党にしたい連中と立憲に行きたい連中がいる。民進、希望、立憲の三つの野党が最終的には二つになる可能性が高い。だが、大塚代表がこのタイミングで新党結成を言いだしたのは、森友という大きな節目で野党がまとまっていなければ何もできないし、究極的には今しか野党再編のチャンスはないと考えたのだろう」(前出・野党OB)

 マスコミ各社の世論調査を見ると、安倍政権の支持率は、不支持が上回っている。だが、野党各党の支持率は伸びていない。

「このままでは安倍おろしが始まり、次の総裁は誰かという自民党内政局を前に野党の存在は埋没してしまう」(野党幹部の一人)

 森友問題で正念場を迎えたのは安倍政権だけでなく、野党も同じなのだ。

ジャーナリスト・鈴木哲夫(すずき・てつお):58年、福岡県生まれ。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリーに。新著「戦争を知っている最後の政治家中曽根康弘の言葉」(ブックマン社)が絶賛発売中。

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