歴史に秘められたニッポンの「陰謀論」を解け!(3)あの「重大ニュース」に潜む絵図 (1/2ページ)

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歴史に秘められたニッポンの「陰謀論」を解け!(3)あの「重大ニュース」に潜む絵図

 人々が歓喜する一大イベントにも、実は〈謀略のシナリオ〉は組まれている。意外な点と線を、ここに推察してみたい。

 66年、日本中を熱狂させたザ・ビートルズの来日公演には、さまざまな陰謀論が渦巻いている。

「日本とアメリカの両政府が組み、当時盛んだった学生たちの安保闘争を潰す目的でビートルズを呼んだ、と。つまり、政治から若者の目をそらせるために、彼らの人気を利用したという説です。また、大がかりな警備態勢を敷いたことで、警察の有事の際の予行演習にしていたという説もあります」(芸能記者)

 昭和の事件に詳しいライターの藤木TDC氏は、「後者なら考えられる」と後押しする。

「そもそも“来日フィーバー”はそこまで国民に影響したわけではありませんでした。でも『大がかりな警備が必要だから』として、警察は大げさに対応していた。むしろビートルズは、『警察が莫大な予算を引っ張るための口実に使われた』という陰謀のほうが根強いのではないでしょうか」

 85年、金の悪徳商法で全国の高齢者たち数万人から被害総額2000億円を引き出した「豊田商事」による詐欺事件が起こった。そして6月18日、会長の永野一男逮捕の報を聞きつけて集まったマスコミの目前で、右翼を名乗る男2人に永野会長が惨殺された事件は、昭和事件史の中でもその動機の不可解さが際立っている。

 刺殺した犯人自身が詐欺の被害者ではなく、被害者だという元部下たちに「ぶっ殺してくれ」と頼まれたからだというのだ。

「そうした動機の不可解さからか、『事件のバックに政治家がいる』という陰謀論がささやかれました」

 そう語るのは、前出・藤木氏だ。

「実は、詐欺の胴元はある政治家で、永野逮捕により自分の存在が明るみに出ることを恐れたため、“消した”というのです。右翼の単独犯ではない、と」

 実際、永野会長が刺殺されたことで、金の流れの解明は不可能となる。そして翌日、投資ジャーナル事件の中江滋樹会長も、「駆け込み」で逮捕されている‥‥。

「歴史に秘められたニッポンの「陰謀論」を解け!(3)あの「重大ニュース」に潜む絵図」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 4/19号豊田商事会長刺殺事件ザ・ビートルズ伊藤博文東京マラソン社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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