米FBIが中国「孔子学院」をスパイ活動容疑で捜査

まいじつ

(C)Shutterstock
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北米で『孔子学院』の閉鎖が進んでいる。習近平政権は2016年までに139の国と地域に505の孔子学院、1008の孔子課堂(孔子学級)を設置すると公言しており、2020年までには全世界に孔子学院を普及させるとしている。

アメリカのシカゴ大学やペンシルベニア州立大学、カナダのマクマスター大学などが同学院を閉鎖した。しかもカナダ大学教員委員会は「独裁政権の中国が監督し、助成金を出す機関」と指摘し関係を断つと表明した。

この表明を受けて、カナダの最大学区トロント地区教育委員会は「学問の自由を規制し、学生を監視している」と断じて、同院の受け入れを拒否する意向を示した。

「先ごろ米連邦議会上院の情報委員会の公聴会で、クリストファー・ライFBI長官は孔子学院の内実をこう証言しました。『中国共産党の毛沢東思想を宣伝し、スパイ活動まで働いている』という内容です。2014年6月にアメリカ大学教授協会はこの学院のことを電子機器に情報漏洩の穴を開ける『トロイの木馬』に例えています。つまり、機密情報の安全性を脅かすスパイ機関という指摘で、全米の各大学に対して関係を断つように勧めました。しかし、孔子学院の開設は大学への資金援助と表裏一体となっており、根絶は難しいのが実情です」(在米日本人ジャーナリスト)

日本でも広がる孔子学院の設置

孔子学院は2004年にソウルに第1号が創設されたのを皮切りに、現在日本には、立命館大学(2005年)、桜美林大学(2006年)、北陸大学(同)、愛知大学(同)、札幌大学(2007年)、大阪産業大学(同)、岡山商科大学(同)、神戸東洋医療学院(同)、早稲田大学(同)、工学院大学(2008年)、福山大学(同)、関西外国語大学(2009年)、兵庫医科大学(2012年)、武蔵野大学(2016年)などがある。

一説には日本には中国人スパイが5万人いるというデータも出ているようだが、いずれにしてもスパイ防止法のない日本ほど諜報活動をおこないやすい国はない。

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