一寸法師のご先祖様!?「少彦名命」はミニマム級に小さいカワイイ神様♪ (1/3ページ)

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一寸法師のご先祖様!?「少彦名命」はミニマム級に小さいカワイイ神様♪

日本神話の神様と言うとどれくらいの大きさを思い浮かべますか?偉大さを印象付ける巨大な姿、もしくは人間味ある神様なので私達に近いサイズでしょうか。しかし、日本神話には小さな身体と反比例した大きな才能を持つ神様がいます。それが今回紹介する少彦名命(すくなひこなのみこと)です。

指から転げ落ちた天界のミニマム神様、出雲に行く

(大阪市の少彦名神社)

本項の主人公・少彦名命の出身地は天界で『古事記』ではカムムスヒ、『日本書紀』ではタカミムスヒと言う神様が親だと言われています。少彦名命は地上を治める大国主命を助けるために天から降りるのですが、その小ささゆえのハプニングを起こしてしまうのです。

彼の体は非常に小さく、親の神様が手に載せると指の間から転げ落ち、ガガイモと言う薬草の殻を船にし、小鳥の羽根(もしくは蛾の皮)を着物にする程です。また、いたずらっ子だった少彦名命は、地上へ行っても大国主命らを相手にいたずらを引き起こします。『風土記』によると彼が粘土を担ぎ、大国主命が排便をしないと言う条件でガマン大会をしたのだから、そのやんちゃぶりは神っていたのです。

特技は技術指導に温泉づくり!小さな身体に詰まった知識で人助け

ミニマムで可愛い外見に似合わず、激しい性格で人騒がせな行動を繰り返すと言う日本神話の神様にありがちなエピソードが多い少彦名命ですが、その本領は国を治める時に発揮されました。彼は体力、腕力の方面では全く活躍できませんでしたが、その小さな身体には数々の知識が詰まっていました。

少彦名命が伝えたのは農業、医薬など実用的な知識だけでなく、害を避ける呪術、温泉開発、酒造などの文化など様々で、大国主命はそれを天下に広めて善政を敷きました。温泉の知識は、彼自身が疲労困ぱいしてしまった時に湯治して治す時に役立っています。

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