昭和の少年漫画誌で掲載された「ひみつ基地」は妄想が暴走した産物

まいじつ

『週刊少年マガジン』講談社/昭和42年10月1日号より
『週刊少年マガジン』講談社/昭和42年10月1日号より

男子なら誰もが“ひみつ基地”に憧れ、一度は作ってみたいと思ったことがあるのではないだろうか。

しかし、大掛かりなものはおいそれと作れるものではない。特に周りに空き地のない都会っ子は絶望的だ。そんな欲求不満を解消してくれたのが、昭和の少年漫画誌の図解記事だ。描かれた基地を脳内で再構築し、そこに入り浸って遊んだものだった。

日常に埋没した生活を続けているうちに、ひみつ基地のことなんか忘れていたという方は、ぜひ、ここに紹介した図解を見て子供のころを思い出していただきたい。

【無人島基地】

池のほとりを無人島に仕立てて、原始生活ごっこを楽しむという設定。いかだヨット、回転式リフト、天然冷蔵庫、日時計、1人用昇降機などが描かれている。遊園地で遊ぶよりこっちの方がずっと楽しそうだ。

【空中軍艦】

何と、大木の上に軍艦を模した基地を作ろうという壮大な妄想記事。弾丸発射器、太陽熱を利用した温水器、無電機も搭載。無理だと分かっていても想像するだけでワクワクしてくる。

【ひみつ勉強室】

ある時刻になると、いろいろな仕掛けが順番に作動して、自動的に学校に行く準備が整う、ピタゴラスイッチ的な勉強室。完全なギャグだが、自分だけの勉強部屋を持ち、自由に改造したり好きなもので飾ることは憧れだった。

自分の書斎を持たせてもらえないというお父さんも多い世知辛い世の中。やはり、ひみつ基地を妄想し、精神を解放してやることは大切だ。

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