オリックス担当記者が分析、“マッチョマン”吉田正の一発で交流戦前に借金返済を! (2/3ページ)

リアルライブ

西野も昨年から取り組んでることが形になってきた」

 そんな福良監督が野手陣の中で評価したのは、先週から昇格した宮崎祐樹と西野真弘の2人。宮崎は、富山で活躍した宗が太ももに強い張りを感じ移動日に抹消されたため、急遽千葉から合流。西野はカード頭から不振のマレーロと入れ替わった。宮崎は昨年も春先から交流戦にかけて1番センターとして起用され、低迷していた打線に風穴を開ける役割を果たしており、監督からは「斬り込み隊長」と命名されていた。17日の試合では、1番宮崎が3打数2安打、2番の西野が3打数3安打とチャンスメイクを作り機能している。19日の西武戦からは中島宏之との入れ替えで、後藤駿太が今シーズン初昇格。後藤は「今回のチャンスはしがみつく」と闘志を燃やしていた。宮崎や後藤のライバルとなる“正センター”の宗は軽症のため、短期間で復帰を果たす見込み。この“ワンチャン”を活かせるかどうか…宗が戻ってきたのと同時に、武田健吾も含めた真の競争が繰り広げられるはずだ。

 週末に神戸に戻って行われた首位・西武との2連戦。初戦の山岡は今回も序盤は惚れ惚れするぐらいの完璧なピッチングを披露するも、5回に先頭の森友哉に2塁打を打たれ、3塁まで進まれると自身の暴投で先制を許してしまう。これで心の何かが切れたのか、メヒアに1発を食らってこの回なんと4失点。監督は「5回は山岡のひとり相撲だった」とバッサリ斬られていたが、打線は西武先発の多和田を相手に完封負け。これでは山岡を責められない。2戦目は先週楽天に敗れたルーキーの田嶋が「流れを変えるために」と登場曲をオープン戦から使ってきた欅坂46の「エキセントリック」から「ガラスを割れ!」に変更し、マウンドへ。田嶋はデビュー以来、ベストピッチングともいえる7回を109球、4安打、6三振、無失点の内容で降板し、由伸と増井が無失点リレーで、主砲ロメロの1発を含む3点を守って田嶋に5勝目をプレゼントした。田嶋は「二桁勝利」をひとつの目標にしており、そこにはある“強い思い”も抱いている。交流戦前に半分達成できたのは、田嶋にとってもチームにとっても大きい。

 22日からは最下位・楽天3連戦(仙台2試合、東京ドーム1試合)と、5位・ロッテ3連戦(ほっと神戸2試合、京都1試合)の計6連戦が交流戦前最後の公式戦として行われる。

「オリックス担当記者が分析、“マッチョマン”吉田正の一発で交流戦前に借金返済を!」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る