寿命を縮める「危ない外食」最新版(4)中国・ベトナム経由の業務用カレーは「工業製品」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

「こうした過程を経ることでミネラルが減少し、本来、野菜や肉の栄養成分がたっぷりという家庭のカレーとは似ても似つかぬ『工業製品』のようなカレーが出来上がる。ミネラルの不足はうつ病や睡眠障害、認知症といった病気発症のリスクがあるとされ、そこが最大の問題なのです」

 ともあれ、メインディッシュを食べ終え、おなかもいっぱいのAさん一家。

「パパ、エビがプリプリでおいしかったわ」

「うん。ホッケもいい味だったなぁ」

「私もここのカレー、具が大きくて大好き!」

 そして3人でドリンクバーへ。Aさん夫妻はコーヒー、そろそろ体形が気になり始めた長女はノンカロリーのコーラを手に取り、席へと戻る。実はこのゼロカロリーという飲料水にもウラがある、と力説するのが、「長生きしたければ、原材料表示を確認しなさい!」(ビジネス社)の著者で食品評論家の小薮浩二郎氏だ。

「ゼロカロリーコーラの原材料はカラメル色素、甘味料(アスパルテーム)、スクラロース、カフェイン、香料ですが、ではこのうち、添加物はどれか。答えは『全て』。つまり、ゼロとはうたっているものの、正しくは『添加物100%飲料』と言うべきなんです。昨今は消費者の健康志向の高まりから『カロリーゼロ』『糖質ゼロ』を売りにする機能性食品が増えていますが、こうした商品は、カロリーがないのに甘さを感じられる添加物を砂糖の代わりに使っているだけ。消費者はダマされているんです」

 小薮氏いわく、カロリーゼロのチョコレートも同様で、

「現代人はカロリーゼロという甘い言葉に惑わされて、よけいな添加物を口にしている。それだったら、砂糖のほうがよほど安全です」

「寿命を縮める「危ない外食」最新版(4)中国・ベトナム経由の業務用カレーは「工業製品」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 5/24号食品問題食品添加物カロリーゼロ食品社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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