寿命を縮める「危ない外食」最新版(5)“トランス死亡酸”を摂ると‥‥ (1/2ページ)

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寿命を縮める「危ない外食」最新版(5)“トランス死亡酸”を摂ると‥‥

 食品衛生法第4条2項によれば、添加物とは〈食品の製造過程において、または食品の加工、もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤、そのほかの方法によって使用するものをいう〉とあるが、小薮氏は、

「私が考える添加物は、通常そのまま食べたり飲んだりしないもので、食品を製造する時に味や色を付けるとか、保存性をよくするといった、何らかの目的があって使用する物質。ですから前提には、安全性がきちんと確保されていなければなりません。ところが、添加物の安全性はラットなどの動物で検証されているだけで、人間での安全性はまったく検証されていない。そこが一番の問題なんです」

 添加物を巡っては、これまで発ガン性があるものや、生活習慣病を引き起こす物質もあることが報じられている。

 Aさん一家の休日も終わりに近づいた。買い物もしたし、食事も楽しんだ。

「パパ、帰りにこの間、駅前にオープンしたケーキ屋さんでクッキーを買って行きましょうよ!」

 と言う妻に連れられ、ケーキ屋へ。そこで購入したのが、バターがたっぷり入ったクッキーとクロワッサン。小薮氏が解説する。

「マーガリンやショートニング、ファットスプレット(冷たい状態でもよく伸びるバター状の食品)に使用されるのが、水素添加油脂。これは菜種油など、常温の液体の油に触媒を加え、水素を吹き込むことにより、しだいに固まってできるもので、れっきとした化学合成品です。そして水素を結合させる工程で生成されるのが、トランス脂肪酸。私は『トランス死亡酸』と呼んでいますが、これを摂り続けると、人体に多大な悪影響があるんです」

 トランス脂肪酸を摂取し続けると、悪玉(LDL)コレステロールが増加し、善玉(HDL)コレステロールが減少する。結果、心筋梗塞や動脈硬化を誘発し、死に至る危険性が増すという。

「さらに、トランス脂肪酸はアトピーなど、ある種のアレルギーの原因になったり、女性の場合は不妊の原因になるとされます。ですから、マーガリンやショートニングなどを使用した食品は危険です。

「寿命を縮める「危ない外食」最新版(5)“トランス死亡酸”を摂ると‥‥」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 5/24号食品問題食品添加物トランス脂肪酸食品社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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