サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「タワーオブロンドンの末脚炸裂」 (2/2ページ)
この時期はまだ古馬との地力に歴然たる差があるが、それでも斤量で古馬と4キロの開きがあれば、互角に渡り合っていい。実際、過去には当時3歳だったリアルインパクト(11年)が9番人気をはねのけて勝利をモノにしている。というわけで、穴党としては大いに期待したいわけだ。
前走のNHKマイルCでは1番人気に支持されるも、12着に惨敗。ただ、これで評価が下がっているようなら好都合である。
その前走は、スタートでつまずいて後手に回ったのが、まずいけなかった。リズムに乗れないまま直線に入ったが、そこでまたもまれて、他馬と接触するなど大きな不利を被ってしまった。このレースは参考外にしていいわけで、それでも勝ち馬との差が5馬身ちょいだったことを思うと、十分に挽回は可能だ。
「前走後、すぐにもここを目標にした。疲れはまったくなかったし、いい感じに仕上がった。難しいところがなく、素直な馬。古馬相手で楽ではないが、あらためて期待したいね」
こう言ってヤル気のほどをうかがわせるのは藤沢調教師。1週前の追い切りも軽快そのもので、状態はかなりよさそうだ。
であれば、チャンスがあって不思議はない。
強烈な末脚が武器で、直線の長い東京は間違いなく合っている。英、愛ダービーを制するなどGI4勝のジェネラスをはじめ近親、一族に活躍馬がキラ星のごとくいる良血。大きく狙ってみたい。