高城亜樹さんとのプレミアムトークセッションまであと一か月!:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載76 (1/3ページ)
軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太狼XE先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」
7月9日まであと一か月となった。
数え方にもよるが30日か31日だ。
その日、なにがあるかというと高城亜樹さんとのトークショーである。
「プレミアムトークセッション」と題されている。
その第二回だ。
一回目は今週の月曜に開催された。お相手は水道橋博士だった。
水道橋博士と初めて会ったのは1980年代中盤。私が平凡パンチの編集部にいた頃で、場所は浅草のフランス座だった。私がお笑いの世界の門をすこしだけ叩いたときの相棒がフランス座に住み込みで修業をしていたのだ。あれから30年。私がある夜、相棒を訪ねたときに会った。博士もその夜のことを覚えていた。なにか話したはずだが記憶はない。あいさつぐらいだったかもしれない。もちろん博士はまだ水道橋博士という名前ではない。建物の中にいても廃墟の屋上のような記憶がある。今回、博士に尋ねたらそうだったと言った。
荒野だった。
私自身、どうなるかまったく見えなかった。
頼る人も経験も貯えも自信も実績もなにもない。手ぶらで生きていた。あるのは、夢、というか、目標、というか、野望、というか、映画を作りたいという気持ちだけであった。ぼんやりとしまくったビジョン、目的だったが、それがなければ本当に真っ暗な荒野だった。
冗談とかでなく、私はあの夜のことをたまに思い出すのだ。その荒野で初めて会った、自分と同じ若い旅人の存在が荒野感を強調している。
人生は長い。
短い人もいるが。
長短で考えるものでもないが。
なおさら言葉は無力である。
まったくの無力とは言わないが無力のほうがいい場合もある。
言葉は残りすぎるからだ。
記憶しやすいし、記憶の箱から取り出しやすい。