アメリカのほぼ全州で自殺率が上昇。最大で57.6%も (2/3ページ)

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image credit:cdc


・自殺の要因は複合的

 「自殺は、家族はもちろん、コミュニティ全体にとって悲劇」とCDCの主任副所長アン・シュチャット博士は声明で述べる。

 「個人やコミュニティ、従業員や医療の専門家まで、一丸となって人命を救い、懸念される自殺の上昇を逆転させるべく努力しなくてはなりません」

 自殺はしばしば精神疾患のみと関連付けられるが、原因が1つしかないという状況は珍しいと研究者は言う。

 事実、報告書は、自殺で亡くなった半数以上の人が、死亡の時点で精神疾患があるとは診断されていないことを明かしている。

 それ以外の原因としては、人間関係のトラブル、薬物の使用、経済苦や仕事のストレスなどが挙げられる。

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・メンタルケアの充実と自殺のサインを見抜く

 それでもシュチャット博士は、心の状態をきちんと認識し、メンタルヘルスの治療を利用しやすくすることが、自殺の予防において重要であると強調する。

 一方で「この問題を精神疾患の問題としてのみ見るなら、進展は望めないでしょう」とも発言する。

 自殺の防止には、自殺へ至る恐れがある危険サインや状況を知り、それが認められればその人を救う機会として行動することが大切だという。

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