アメリカのほぼ全州で自殺率が上昇。最大で57.6%も (3/3ページ)
全米自殺予防ライフライン(National Suicide Prevention Lifeline)によれば、自殺の危険サインには、「絶望感、閉塞感、他人の荷物になっているといった話をする」「死にたいとこぼす」「薬物やアルコール摂取の増加」「不安に駆られた行動や無謀な振る舞い」「人に会わなくなる」「極端な気分の変化」などがある。
・自殺者をどう防ぐか?
自殺防止には社会の全セクターの協力が必要だ。
例えば、州なら経済や住居の問題を抱える人たちに一時的な支援を拡充する施策をとり、医療機関なら、医療サービスを利用できない場所に電話やオンラインでの相談窓口を作る。コミュニティでも、人々をつなぎ孤独感を癒すプログラムやイベントなどを開催するなど、全方向からの支援が必要となる。
また一人一人が自殺の危険サインを知り、それに対応する方法を学ぶことも大切だろう。
References:cdc / livescience
日本の場合、厚生労働省が発表した2017年版の自殺対策白書によると、人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は世界で6番目に高かったという。特に若年層は深刻で、先進7カ国と比較した場合、自殺が事故を上回ったのは日本だけだった。
また、20歳から39歳の死亡要因の第一位が自殺となっている。
(厚生労働省:年齢別、性別による死因順位)