地球上異世界探訪。火星の環境に似ている6つの魅惑の場所 (1/4ページ)

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地球上異世界探訪。火星の環境に似ている6つの魅惑の場所
地球上異世界探訪。火星の環境に似ている6つの魅惑の場所


 人類はいつの日か、火星に住むことができるのだろうか?

 平均気温26℃前後の地球に比べて火星はかなり低温である上に、呼吸に必要な酸素がない。他にも住むには障害となることが様々ある。

 しかし、科学者たちは人類の火星移住を可能にする新たな方法を模索している。将来的には火星を温めて、人間が酸素を吸えるような大気を作り出すといったことが可能になるかもしれないのだ。

 いつか来るかもしれないその日に備えて、まずは地球上にある、火星環境によく似た場所に行き、疑似体験を得るのも良いかもしれない。

・ヴォストーク湖(南極大陸)

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 地球上で最大の氷河下湖のひとつ。東南極大陸の南極点近くにあり、長さ230キロ、幅50キロ、水深792メートル以上。氷河の3.2キロ以上下に埋没していて、ロシアのヴォストーク研究基地近くにある。

 湖は少なくともおよそ1500万年前から氷に覆われていたと考えられ、光がささず、大気も遮断され、地球でもっとも過酷な環境のひとつになった。

 1960年代、ロシアの地理学者兼パイロットが、氷原にほかとは違う滑らかな氷の部分があるのを上空から見つけて、初めて埋もれた湖に気がついた。

 1996年、イギリスとロシアの研究者たちが、まさにその場所に湖が埋もれているのを確認した。湖ができた年代はわからなかったが、研究者たちは数千年と見積もっている。

 この場所の平均気温は、マイナス26℃前後だが、湖そのものはマイナス2.7℃だという。これは氷の分厚い重みが上にかぶさっているせいだ。

 また、湖の真水のおかげで、暗く極寒の中でも生物が生きているのではないかという。実際、湖には微生物や多細胞生物がいることがわかっている。このことから、似たような火星の極端な環境でも、生命体が見つかる希望があると言える。
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