松坂大輔&江川卓、夏の甲子園「怪物たちの名勝負」 (2/2ページ)

日刊大衆

やがて甲子園に激しい雨が降ってくると、江川のピッチングが狂い始める。延長12回裏。四球、安打、四球で一死満塁となり、次の打者も3ボール2ストライクのフルカウント。この絶体絶命の場面で、江川はタイムを取り、野手をマウンドに集めた。

「江川が“真っすぐ投げてもいいか”と聞くと、チームメイトは“お前の好きな球を投げろよ。俺たちがここに来られたのも、お前のおかげだから”と答えたそうです。この瞬間、江川が怪物、怪物と騒がれすぎたせいで、バラバラになっていたチームが再びひとつになったといいます」(前出の元記者)

 しかし、江川が投じた渾身のストレートは大きく高めに外れ、押し出し四球。作新学院はサヨナラ負けで、怪物・江川の高校野球は終わった。

 夏の甲子園には、まだまだ「伝説の名勝負」が存在する。現在発売中の『週刊大衆』7月23日号では、王貞治、荒木大輔、KKコンビ、田中将大など、甲子園のレジェンドたちにまつわる熱闘をプレイバックしていく。

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