ロンドン中心部の教会廃墟を再生させた庭園「セント・ダンスタン・イン・ザ・イースト」 (2/4ページ)
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オリジナルの建物は1100年頃には建てられていたという非常に古いこの教会は、1666年に発生した未曾有の大火災「ロンドン大火(The Great Fire of London)」により、深刻な被害を受けました。
その後、同じくシティにあり、ロンドン大火で焼失した「セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)」を現在の姿に再建した天才建築家「クリストファー・レン( Christopher Wren)」により、1695年から数年かけて再建され、タワーと尖塔が追加されました。
レンの手により立派に生まれ変わったこの教会は240年後、今度は戦火に見舞われます。第二次世界大戦中の1941年、ドイツ軍によるロンドン大空襲で、タワーと尖塔を残し大部分が破壊されてしまいました。そして戦後の教会再編成の中、英国教会はセント・ダンスタン・イン・ザ・イーストの再建を行わないことを決定。修復と増築を繰り返してきたこの教会はついに見捨てられることとなったのです。
この決定が後に他に類を見ない現在の廃墟庭園の姿へとつながります。