【召喚連載】メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第4回 未発表漫画付き「オウム真理教とポア」について悪魔と語る (4/7ページ)

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何もかも捨てて出家した以上、そこには何か無くてはならぬからな」

・巨大な自己愛によるポア
大司教「ではなぜサリン事件に至ったのか?」
レオナルド「それにはまず松本智津夫の闇を覗かねばならぬ。覚悟はよいか?」
大司教「もちろんだ」
レオナルド「まず智津夫は不幸な子供だった。醜く、片目が見えず視力も弱い。しかし極めて我が強くてワガママで、愛されなかった。にもかかわらず、少年は強く愛され人から認められることを望んだのだ」
大司教「その程度の不幸、たいした闇ではあるまい」
レオナルド「そうだろう。ありふれたどこにでもある不幸せ。しかしそれを、智津夫は自力で乗り越えた」
大司教「いったいどうやって?」
レオナルド「奴めはとある学校に入学し、そこで自分が有利な点を利用し王になったのだ」

大司教「王? それはいったいどういうことだ?」
レオナルド「人々の不幸に付け込んだのだ。奴は弱いながらも灯火を持つ者として、持たぬ人々を導くことができた。後はお主の想像に任せよう。奴はそこで己の強烈なまでの支配欲を、存分に満たすことができたのだ」
大司教「つまりは……ふむ、そういうことか。支配される側にとっては迷惑な話だ」
レオナルド「しかし、学校から社会に出た智津夫は、王座から転がり落ちる。その肥大した自意識ゆえに失敗を重ねることとなるのだ。こうした挫折の果てに、己の欲望を満たすにはどうしたらいいかを徹底的に考え抜いた」
大司教「それが……宗教か!」
レオナルド「その通り。教祖となり信者を導く。今度は心の闇から人々を導く灯火となろうとしたのだ。洗脳という手段によってな。

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