芸能界「不貞美女ドキュメント」全史(1)<衝撃の告白篇>葉月里緒奈「奥さんがいても関係ない」の波紋 (2/2ページ)
「俺の女になればリンクの1つや2つはやるぞ」
17歳の頃、西武の堤義明氏から新宿プリンスホテルでキスを迫られ、強姦されそうになったと告白したのだ。告白は05年だから、30年も過ぎてのことだった。
残念ながら渡部が訴えた〈#MeToo〉よりも、「なぜ今なのか?」の疑問が渦巻く形となった。
同じように「今さら?」の大批判を浴びたのが梓みちよ(75)だ。元西武監督の東尾修氏と「現役時代から20年以上も関係を続けてきた」とワイドショーで告白。球界関係者にはよく知られた話だったので、告白のタイミングに疑問符が飛び交った。
さて、今なお個性的な持ち味を発揮する樋口可南子(59)は──、
「妻子のある人を好きになったんじゃない。自分の嗜好にかなう人がいて、その人にたまたま家庭があった」
男なら一度は言われてみたい、まるでシナリオのような名セリフを口にしたのだ。そのお相手とは、売れっ子コピーライターの糸井重里氏で、82年当時、糸井氏には妻子がいた。新進女優の樋口とのホテル密会が発覚し、樋口は報道陣を前に、堂々と宣言する。
「糸井さんは私の大事な人。ですが結婚は彼も望んでいないし、私も望んでいません」
約12年の不倫関係は、糸井氏が夫人と正式に離婚した93年8月、正式な入籍という形で幕を閉じる。
朝ドラヒロインで知られる山口果林(71)は、その名も「安部公房とわたし」というタイトルの私小説を13年に上梓し、ノーベル文学賞候補にもなった大作家との24年もの不倫を明かした。
〈朝ドラヒロインになった時は安部の子を身ごもっていたが、中絶。安部が離婚しても、ノーベル賞に影響が出るからと再婚はさせてもらえず。20年も関係を続けて、最後は私の自宅で還らぬ人となった〉
壮絶な決算報告であった。