夏休みに親子で楽しめる! 子どもの好奇心を刺激する「STEM教育」の入門絵本 (3/3ページ)

新刊JP

その単純な好奇心は、学ぶこと、ひいては働くことの基盤にもなる大切な感覚だ。

だが、その一方で、科学にはアンビバレンツな側面もある。
その一例が、食品、医療などの分野で研究が進む「バイオテクノロジー」の世界だ。

例えば、遺伝子組み換えバクテリアは、植物のゴミに加えることで燃料やお酒用のエタノールをつくることが可能だ。また、医療の分野では様々な種類の細胞に変化することができる「幹細胞」のクローンをつくって、必要な細胞を生み出す研究も行なわれている。

この分野は将来、社会的に大きなインパクトをもたらす可能性の宝庫だ。しかし、同時に倫理的な問題や自然界に与える影響について懸念する声もある。
こうした広い視野を子どもにどのように持たせていくか。これは、親や大人たちが考え、なすべき仕事なのかもしれない。その意味では、本シリーズは子どもだけでなく、大人にも「STEM」の入門書として使える絵本だ。

本シリーズの「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」の中から、自分の子どもが興味を持ちそうな領域からシリーズを通して読んでいくと面白いかもしれない。また、夏休みに本書で紹介されている「実験」を親子で一緒に楽しむのもよさそうだ。

(新刊JP編集部)

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