新日本タマ・トンガ「しかるべき処置」問題から、ファンの“安全ボケ”化を考える (1/2ページ)

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新日本タマ・トンガ「しかるべき処置」問題から、ファンの“安全ボケ”化を考える

 新日本プロレスは7日、公式ホームページに「タマ・トンガ選手に関するお知らせ」をアップした。

 この度、タマ・トンガ選手のSNSでの不適切発言等により、新日本プロレスは事態を重く受け止め、選手本人に対して、しかるべき処置を行う事としました。
 また再発防止に向けてあらゆる措置及び防止策を講じていきます。
 ファンの皆様におかれましてはご理解のほど宜しくお願い致します。
(新日本プロレス公式ホームページより引用)

SNS“等”と書かれていることから、ファンの間では様々な憶測が流れている。いずれにせよメイ社長が自身のコラムで見解を示した内容を見る限り、コンプライアンス的な観点からタマの何らかの発言を問題視したのは明らか。タマの処分が発表されるのは、参戦している『G1クライマックス28』が終了する12日以降になりそうだ。

 5日のエディオンアリーナ大阪大会で、私はタマが何やら観客と揉める場面を目撃した。YOSHI-HASHIと対戦したバッドラック・ファレに加担するためイスを手に乱入したタマは、試合後もYOSHI-HASHIをイスで滅多打ち。これに野次を飛ばした観客にイスを手に詰め寄るとイスをかざして脅したのだ。SNS上では「タマが観客に手を出した」という証言、画像も流れている。その後、タマは追いかけてきたYOSHI-HASHIと再び乱闘を繰り広げたため、現地にいた私はイスをかざした場面しか確認していない。

 ファンの反応を見ると、野次を飛ばしたファンも悪いとしながらも、タマの行為を非難する声が多数を占めている。しかし、葛西純をはじめレスラーからは肯定する声もある。昭和からプロレスを見続けている私にとっては、ファンが“平和ボケ”ならぬ“安全ボケ”をしているのではないかと思う。

 “超獣”ブルーザー・ブロディの記事を執筆した際にも書いたが、昔のヒールレスラーはみんな本当に怖かった。特に外国人選手はファンに近寄らせないオーラを放っていたし、ブロディがチェーンを振り回せば、スタン・ハンセンは通路をさえぎる観客にブルロープをぶつけながら入場していた。

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