北朝鮮・金正恩は核を放棄しない!? 田母神俊雄×宮崎正弘「天下御免の憂国快談」 (1/6ページ)

日刊大衆

北朝鮮・金正恩は核を放棄しない!? 田母神俊雄×宮崎正弘「天下御免の憂国快談」

 戦後73回目の終戦記念日を迎えた日本。だが、我が国を取り巻く安全保障環境は激しく変化している。その原因は言うまでもなく、トランプ大統領と金正恩委員長との“歴史的な米朝首脳会談”である。北朝鮮は本当に核廃棄するのか。北朝鮮の“兄貴分”である中国は、どう動くのか。そして何より、日本は今、どうあるべきなのか。保守論客で知られる元航空幕僚長・田母神俊雄氏と気鋭の評論家・宮崎正弘氏の両人を招き、「今、そこにある危機」について聞いた――。

――まずは北朝鮮の非核化問題からお聞きします。

田母神 断言しておきますが、北朝鮮に核放棄の意思は絶対にありません。金正恩氏は、“先例”を見ているからです。ウクライナはソ連崩壊で一度手にした核兵器を手放したため、プーチン大統領のロシアに蹂躙され、リビアのカダフィ大佐(元国家元首)も、核開発を断念した途端に米国に潰されました。北朝鮮は過去の歴史から、しっかり学んでいますよ。

宮崎 まったく同感です。北朝鮮が核兵器を持っていなければ、あんな小国を誰が相手にすると言うんですか。ただ、そう言うと、「米朝首脳会談はトランプ政権の失敗だった」という人が出てきますが、私は成功だったと思います。これまで米帝打倒と声高に叫び、“鎖国”していた北朝鮮を国際舞台に引っ張り出したし、かの国の米国批判を完全にシャットアウトしたわけですからね。そもそも、北朝鮮が核実験やミサイル実験をいくら繰り返しても、核を小型化してミサイルに搭載する技術がなければダメ。まだ北朝鮮にはこの技術がないため、米国は北朝鮮が本当の意味で“核武装している”とは考えていないんです。

田母神 ええ、米国は北朝鮮を、まったく脅威に感じていませんよ。仮に北朝鮮が米本土にICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射しても、すべて撃墜できます。

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