「タレ」「さぶい」…今こそ振り返りたい松本人志が生み出した造語の数々

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「タレ」「さぶい」…今こそ振り返りたい松本人志が生み出した造語の数々

 “お笑いエンペラー”ダウンタウンといえば、中堅・若手芸人のあこがれの的。人気になって30年経った今もなお、世間に与える影響は大きい。

 松本人志は、Twitterのツイートや情報トーク番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)で発する発言が、必ずと言っていいほどニュースになる。

 そんな2人は、数多くの独特な造語を生みだしている。今ではポピュラーな「空気を読む」。これは、松本が生んだものだ。

「収録現場で暴走気味の共演者に向かって、『空気を読め』と嫌味を込めて発したことがきっかけです。空気(K)を読む(Y)を“KY”と略されるまでになったのは、周知のとおりです。すべった状況や人を『さぶい』と表現したのも、松本さんが初めて。これは、関西弁で言う“寒い”。素っ頓狂な発言・行動によって、その場の空気が凍りついたことから、寒いと表現したんです」(エンタメ誌ライター)

 同じく、関西弁をアレンジしたのは、「タレ」。女性のことだ。2人がまだ関西ローカルのアイドル芸人だったころ、本命彼女ではなく、遊び相手や体だけのカンケイである異性を表現するときに、突如使いだした。「タレをかく」。これは、女性をいただくという下世話な意味だ。今ではもう、関西でも古いタイプの芸人しか使わない。

「タレは本来、焼き肉のタレなど、食に用いるワードですが、松本さんが調味すると意味がまったく異なります。似たケースでは、『イタイ』。“痛い”はメンタルやフィジカルが追い詰められた時に使われるものですが、松本さんの場合は、頭が悪い、イラつかせる、無神経な言動などに対して使います。時に、想像の域を超えたすごい人に対して“イタイやつ”と、褒め言葉で用いることもありますが」(前出・エンタメ誌ライター)

 もはや常用語といっても不思議ではないほど浸透している「噛む」や「絡みにくい」、「かぶってる」や「天然(ボケ)」も、松本発。

 初回スタートから14年もの月日が流れているトークバラエティ「人志松本のすべらない話」(フジ系)の“すべらない”も、松本から生まれたものだ。恐るべし、笑いの皇帝。そのセンスこそ、すべらんなぁ…である。

(北村ともこ/写真:パシャ)

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