<共演NG?【犬猿の仲】の有名人>YOSHIKIの“破天荒”な過去…布袋寅泰とは和解した?
26日に放送された「24時間テレビ41 愛は地球を救う」(日本テレビ系)にX JAPANのYOSHIKIが初出演した。YOSHIKIは、盲目の天才ドラマー少年の夢を叶えるべく、アメリカ・ロサンゼルスから、ライブパフォーマンスを終えた直後に日本武道館へ駆け付けたのだ。少年はX JAPANの大ヒット曲『紅』をドラムで演奏。続けて、同グループの『ENDLESS RAIN』では、少年がドラムを叩き、YOSHIKIがピアノを弾くという夢のセッションを実現。会場は感動の渦に包まれ、パフォーマンス時の視聴率は28.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
また、YOSHIKIは、番組の趣旨に賛同しノーギャラで出演したという。さらに、この日も自らステージで寄付金300万円の目録を手渡し、会場では盲目の少年に気を配りながら手を引く姿が印象的だった。そして、セットまでゆっくりエスコートする姿は大人として立派であり、世間からも絶賛の嵐である。
しかしながら、YOSHIKIの若い頃の破天荒ぶりには、伝説に残るエピソードが多々ある。些細な理由で激高し、収録や撮影の予定をドタキャンするなど、大の大人の対応とは程遠い横暴ぶりであった。特に遅刻に関しては常習癖があり、業界でも有名な話。だが、この遅刻が先輩ギタリストの布袋寅泰を激怒させた事件が起こり、以降両者は共演NGといわれてきた。
1994年、奈良の東大寺にて『The Great Music Experience』が開催された。出演アーティストは、ボブ・ディラン、ジョン・ボン・ジョヴィ、ジョニ・ミッチェル、クイーンのドラマーとして活躍したロジャー・テイラーなど、世界的に有名な顔ぶれが勢揃いした。日本代表としてエントリーされた中にいたのが布袋と、YOSHIKI率いるX Japanであった。
事件は、そのリハーサルで起こった。大スターたちが定刻通りに集結し、最終確認を行う中、YOSHIKIは悪びれる様子もなく遅刻をして登場。そのわきまえのないYOSHIKIの態度が、布袋の導火線に火を付けた。
コンサート終了後の打ち上げで、布袋の元へ挨拶に来たYOSHIKIに対し、「Xってのは何だよ!?」と息巻いたという。当然、因縁を付けられたYOSHIKIは即座に応戦し、先輩の布袋に殴り掛かったと報じられた。
「慌てて仲裁に入ったスタッフによって、その場は何とか収拾したものの、YOSHIKIの怒りは収まらなかったそうです。打ち上げで酒に酔った勢いもあって、布袋が宿泊するホテルに出向き、「布袋、出てこーい!」と怒鳴り散らし、以降両者を共演させることはなくなったと言います」(芸能関係者)
だが、2016年に音楽界からのノーベル文学賞が決定したボブ・ディランについてコメントを求められたYOSHIKIは、「スゴいですよね。僕らみたいなアーティストがノーベル賞に認められたのは画期的。宇宙のような賞と感じていた。全アーティストにとって新たな扉が開けた」と感慨にひたった。
さらに、記者からディランとの接点について質問されると「共演したことはあります」と応え、前出の東大寺での音楽イベントを振り返り、「ボン・ジョヴィとか布袋さんとか」と、絶縁状態であるはずの布袋の名前を口にしたのだ。そんなYOSHIKIに、多くのファンおよび音楽関係者が驚嘆し、布袋との一件は、すでに和解したのではとまで囁かれた。
今年、53歳を迎えるYOSHIKIだが、到底老いを感じさせない。血の気がみなぎっていた20代、30代とは一変し、“奉仕の心”そのもので挑む今回の出演はなかなかできることではない。YOSHIKIこそ、日本を代表するビッグアーティストとして、これからも世界中を駆け巡り、いつかディランの右に出る音楽家となることを期待したい。