ビートたけしの名言集「北野武監督が嫌いなタイプの役者を語る」 (1/2ページ)

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ビートたけしの名言集「北野武監督が嫌いなタイプの役者を語る」

「よく考えりゃ、お前、俺の映画で役者やったりしてたんだから、マネージャーに言って、何でもいいから役者の仕事なんかも入れてもらえよ」

 つい先日、唐突に殿から頂いた大変うれしいお言葉です。そうです。わたくし、埼玉の下から数えて2番目の県立高校中退のアル北郷は、あまたいる殿の弟子「たけし軍団」の中でも、何気に北野映画最多出演を誇っており、今日までに7本の北野映画に出演させていただいた過去がございます。はい。

 もちろん、その理由は、ただただ殿の付き人を7年もやっていたため、何かと殿の目に止まり、その結果、「ちょっと役が増えたけど、今から役者呼んでオーディションするのもめんどくせーから、あの役、お前でいいや」といった、“仕方ねーからお前で”的な流れでの出演が多く、説明するまでもございませんが、“あいつ、顔はひどいが演技には何か光るものがある!”といった理由とかではまったくありません。

 が、どんな理由にせよ、ビートたけし原理主義者であり、北野映画の熱狂的フーリガンなわたくしにとって、「北野映画に出演」といった事実は、最大級の喜びであり、〈殿の弟子になってよかった〉と、心底思える瞬間だったりします。もちろん、恐ろしく緊張も伴いますが‥‥。

 で、監督付き人、そして、一応は役者として北野映画を至近距離で見て、体感したわたくしが思うに、北野武監督は、役者に対して大変ドライです。余談ですが、かつて殿と対談された、劇作家であり自身も映画を撮る松尾スズキさんも「そういった印象がある」とおっしゃっていました。

 では、どの辺がどうドライなの? これはもう有名な話だと思いますが、殿は役者さんに対して、演技指導をほとんどしません。殴ったりするアクションシーンでは、さすがに動きを役者さんに付けますが、それ以外の普通のお芝居の時は、基本、殿からの演技の注文はありません。

 殿のそんなやり方を見るまで、映画監督たるもの、誰もが役者さんに対し、細かな演技の注文をつけるものと思っていたため、殿のこういったスタイルにはかなり驚きました。

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