カーターが鮮烈な神戸製鋼デビュー! 王者サントリーを倒した! (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 赤いジャージーの10番を着たレジェンドが、東京・秩父宮ラグビー場で輝いた。かつて、オールブラックスの司令塔としてワールドカップ連覇を成し遂げ、誰もが世界最高のスタンドオフと認めたダン・カーターが、神戸製鋼コベルコスティーラーズの新戦力となってついにジャパンラグビートップリーグデビュー。カーター効果でいきいきとした神戸製鋼は、3連覇を狙うサントリーサンゴリアスを36-20で下した。

 北海道胆振東部地震の影響により第2節でプレーできなかった神戸製鋼だが、開幕戦に続いて連勝。サントリーは今季初黒星で2勝1敗となった。ともに総勝点8。

 カーターは80分フル出場、1トライを含む21得点でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

「名高い神戸スティーラーズの赤いジャージーを今日やっと着ることができ、本当に嬉しい」

 注目の一戦を観ようと、金曜の夜、秩父宮に1万7576人の観客が集まった。

 ワールドクラスのカーターに刺激され、神戸製鋼は全員が躍動、奮闘した。

 前半2分すぎ、自陣の密集でHO有田隆平がターンオーバーすると、その後すばやくボールを動かし、身長2メートルを超すFLグラント・ハッティングが突破してビッグゲイン、左外のWTB山下楽平にオフロードでつなぎ、先制トライが生まれた

 テストマッチ通算最多得点者であるカーターは最初のゴールキックを外したが、8分にPGを決め、トップリーグの歴史に己の初得点を刻んだ。

 その後、サントリーにPGで3点を返されたが、神戸製鋼は17分、こぼれ球を拾ったハッティングがCTBリチャード・バックマンにつなぎ、トライでリードを広げた。カーターが確実にコンバージョンを決め、15-3となる。

 神戸製鋼の勢いは止まらず、さらに22分、17フェイズを重ねたサントリーからSH日和佐篤がボールを奪い返すと、パスはカーター、ハッティング、山下とつながり、右タッチライン際を駆け上がった山下から、内でサポートについていたカーターへとボールは渡り、レジェンドのトライで秩父宮は沸いた。

 流れを変えたいサントリーは前半23分、ベンチスタートだったオーストラリアの英雄SOマット・ギタウを早くも投入する。

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