選手がひと皮むけるキッカケは十人十色。今、川口オートの小林瑞季が飛ぶ鳥を落とす勢いである。

　目標としてきた「最高ハン」へ昇格し、8月21日には念願の「最高ハンでの優勝」を遂げた。それも束の間、その後も毎レースのように車券に貢献。難易度の高いハンデでの結果は十二分に威張れるものだ。この好調の要因は何か？
「圭一郎(鈴木)と一緒に赤城オート(アマチュアオート)で、プロのレースがお休みの土曜日に走りに行っています。そこで得るものが多いのです。圭一郎に色々教えてもらいながら走れますし、アマチュアとはいえ、感覚は本物のオートとそっくりです。どうしてもプロのレースに出場している最中は、技術向上のための“練習”が時間的になかなか難しい。そういう意味では赤城オートはもってこいなんです」

　何とアマチュアオートで腕を磨いている事が、現在の小林の成長の源になっているというのだ。
　また、レース出場中に「圭一郎の整備を手伝わせてもらって、学べているのも大きな財産です」とも言う。
　今後の目標は「S級昇格です。SGの準決勝にも乗りたい」と力強く抱負を語った。
　思いがけないシチュエーションが小林の発展を支えている。今後も一層、楽しみでならない。