「12億円を捨てて2200万円を選ぶ」。新庄剛志をスターにした成功への考え方 (1/2ページ)

新刊JP

『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』(学研プラス刊)
『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』(学研プラス刊)

2017年冬、まさかの20億円の横領詐欺被害をテレビ番組『しくじり先生』で告白したのは、元メジャーリーガーで現在はバリ島に暮らす新庄剛志さんだ。お金をだまし取られたのに、それを笑い飛ばしながら生きている新庄さんの姿に世間は驚いた。

そんな新庄さんの著書『わいたこら。――人生を超ポジティブに生きる僕の方法』(学研プラス刊)は、番組でも発した「わいたこら」(九州弁で「なんじゃこりゃ」)という言葉をタイトルに据え、そのポジティブさの源泉とスターであり続けられた理由がつづられている。
では、なぜここまでポジティブでいられるのだろうか。彼がメジャーリーグに移籍した際のエピソードを取り上げよう。

■「もっと叩け!」――新庄はなぜポジティブでいられるのか?

当時「5年12億円契約を捨てて、メジャーへ単年2200万円」という無謀な挑戦を選んだ新庄さんを、多くの日本人が「無理」「日本の恥」と叩いた。
しかし新庄さんは、それが「嬉しかった」と明かす。「自分が求めていたのはこれだ。もっと叩け」。そう思い、二軍の選手のように目をギラつかせていた。

実際メジャーの選手たちのレベルは高く、新庄さんに求めるレベルも高かった。しかし、そこで心が折れることはなく、むしろその状況すべてを楽しんでいたという。
「スターはこういう逆境を経験しなくちゃ」。この言葉はまさに新庄さんのポジティブさをあらわしている。

メジャーから日本に戻り、日ハムに入団を決めたときの動機は年俸ではなく、「このチームを優勝させたら、どれだけ格好いいだろう?」だ。常に逆境に身を置き、成功までの道筋を見極め、その道を邁進する。そして日ハムで実際に日本一をつかみ取れたのは、新庄さんだからこそだろう。

■努力している姿を見せるのは、かっこ悪い

日米通算1524安打、225本塁打。新庄さんがプロ野球選手として残した成績は一流と呼べるものだ。そして多くの人は、新庄さんは天才だと思っている。確かに抜群の身体能力は持って生まれたものだろう。

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