サントリー、今季初黒星の翌週は? 新人に代わり今季初先発組の決意に迫る。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 国内最高峰のトップリーグで3連覇を狙うサントリーは9月14日、東京・秩父宮ラグビー場で神戸製鋼との第3節を20-36で落とした。もっとも就任3シーズン目の沢木敬介監督は、ここで味わった悔しさを「必ずプラスにしていく」。22日は神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場でNECと激突。メンバーを入れ替えながら、プライドを取り戻しにかかる。

「自分たちが何を目指しているか(を見直した)。確かに今年から新しいことも取り組んでいる。ただ、もう一回自分たちの根底にあることにこだわりを持ってやる」

 試合前日、東京・サントリー府中グラウンド。雨のなかでの最終調整を終えると、沢木監督は敗戦後の態度を明かした。追われる立場を意識して臨む今季は戦術・戦略のバリエーション増加に着手も、開幕からの3戦では好機での落球など基本的な領域で苦しんだ。それでも第1、2節は2点差で勝利も、豪華戦力を擁する神戸製鋼には序盤から波にのまれた。沢木監督は潔く続ける。

「いいんじゃないですか。これで強くなる。これで強くなれなかったら、もう、あれですよ、それまでのチームです。今季は」

 復権を誓うNEC戦で今季初先発する1人は、インサイドCTBの中村亮土。神戸製鋼戦のことは「1、2戦ももやもやした状態でやっていた。それ(もやもや)が結果として出た」と捉える。達観している。

「成長できるいいチャンスだと受け止めています。皆、今週月曜の段階で『次の試合に』と切り替え、引きずっている感じはないです。ただ、心のどこかで『二度とああいう試合をしないように』と肝に銘じているように思います」

 大学選手権9連覇中の帝京大の元主将(中村の卒業時は5連覇)で、今年が入社5年目。昨季は終盤戦におけるパワフルなパフォーマンスで、今季のスーパーラグビーでのサンウルブズ入りを成し遂げていた。6月は日本代表でもプレーした。

 今季のサントリーに合流以来、新人の梶村祐介にポジションを譲っている。本意ではなさそうな状況下でも、「切り替えていました。誰と比較するわけではなく、自分が入ったら自分のいいプレーができるようにとフォーカスしていました」。心を乱さなかった。

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