『少年の日々』を「憧れと冒険」で彩った貴重な宝物コレクションとは (2/2ページ)
クリア塗料を採用したものや、ウルトラマンとの対決シーンを集めたもの、
顔だけのものや、ちょっと大きめのサイズのものなどなど。
毎月、バラエティーに富んだ企画でグイグイ攻めてくるので、集める方としても熱が入ろうというものです。
そんな数ある怪獣バッジの中で最も印象的だったのが、この『小学二年生』で通販された〈ウルトラ5兄弟が十字架に磔(はりつけ)にされたバッジ〉です。
これは『ウルトラマンA』第13・14話に登場した場面で、最強のはずのウルトラ兄弟たちが、ヤプールによって全員十字架に磔にされてしまうというトラウマ級の衝撃シーンがもとになっています。
しかも、テレビではウルトラマンAが磔になったシーンは一度もないのにもかかわらずですよ!
これを5個ズラッと胸に並べて付けたら、クラスの友人はどう思ったでしょう? 大バッシングされかねません。
しかし、このシーンをバッジにした小学二年生の担当者のアイデアには感服します。当時、誌面で見た瞬間に「これは珍品だ! 各学年誌をチェックしていてよかった! 絶対手に入れたい!!」と思いましたもん。
小学館の学年誌ではいろいろなことを学習しましたが、「怪獣バッジ」のおかげでレアアイテムをコレクションする楽しみを学ぶことができました。心より感謝しています。
(写真・文/おおこしたかのぶ)