『逃走犯』樋田淳也容疑者が紛れ込んだ“日本一周旅行者”のヤバい実態

まいじつ

『逃走犯』樋田淳也容疑者が紛れ込んだ“日本一周旅行者”のヤバい実態

大阪府警富田林署から逃走し、48日間、日本一周旅行を装って各地を転々としていた樋田淳也容疑者が、加重逃走容疑で逮捕された。

逮捕時に樋田容疑者は、3週間前に香川県で知り合った男と一緒に自転車旅行を続けており、出会った人々に「日本一周中」「お助けお願いします」などと書いた紙を見せ、援助を求めていたという。

また、樋田容疑者は滞在した道の駅で、素顔で写真撮影に応じたり、感謝の手紙を残していたこともあり、ネット上では、そのあまりにも堂々とした態度に「周囲は全く分からなかったのかな」「まさか旅行者に紛れるという手があったとは」などと、驚きの声が広がっている。

しかし、日本一周の旅行者などを装う手段は、実は周囲に紛れ込むには好都合なのだという。

「樋田容疑者と行動を共にしていた無職の男も、放置されていた自転車を横領したとして、占有離脱物横領の疑いで逮捕されました。親族からは捜索願が出されていましたが、樋田容疑者の逮捕がなければ、行方不明のままだったかもしれません。実は、行方不明者の中には、このように全国を行脚しているケースが少なくないんです」(全国紙記者)

お遍路さんの正体も実は…

徒歩や自転車で日本一周していると聞くと、主に若者や会社を定年退職した老齢者が、思い出つくりをしていると考えがちだが、実は中高年男性が社会からドロップアウトし、そのままヒッチハイカーになったり、ホームレスをしながら各地を点々とするケースも多いという。

「四国の四十八ヶ所巡りでは、俗に“遍路乞食”と呼ばれる人たちがいます。彼らは実質ホームレスなのですが、お遍路を装って、周囲から“お接待”を受け、生活の糊口をしのいでいるのです。樋田容疑者のように、万引や置引などをすることもあり、要注意人物なのですが、見た目は普通のお遍路さんなので、一見しただけでは見分けがつかないのです。もちろん“ワケあり”の人物も多いでしょうね」(四国地元紙記者)

実際に夏休みを利用して、自転車で日本一周したという大学生が言う。

「各地で同じような旅行者と出会いましたが、父親と同じくらいの年代の人も多かったですね。仲良くなって身の上話をすることもありましたが、干渉されたくないという人も少なくありませんでした。簡易宿泊所などに“この人を探しています”といった捜索願の紙が貼ってあることがありますが、実際、行方不明者の中には旅行者に紛れている人もいるのでしょうね」(都内在住の大学生)

現在、日本では毎年8万人もの行方不明者がいるという。樋田容疑者の万引が発覚しなければ、この行方不明者の中に紛れてさらに逃亡を続けていたと思うと、背筋が凍る思いだ。

【画像】

KeyStock / Shutterstock

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