トヨタで活躍の36歳BKアプロン、5年ぶりに南アフリカ代表復帰

ラグビーリパブリック

 36歳になったジオ・アプロンが、5年ぶりにスプリングボックスに復帰した。南アフリカ人選手が年々増えているジャパンラグビートップリーグを南ア代表のラシー・エラスマス ヘッドコーチやセレクターたちもチェックしているようで、トヨタ自動車ヴェルブリッツの背番号15をつけてレッドカンファレンス全7試合に先発し、第5節の宗像サニックスブルース戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど活躍を続けるアプロンは、ヨーロッパ遠征のスコッドにサプライズ招集された。

 ニックネームは“ポケット・ダイナモ”。身長175センチ、体重79キロと小柄だが、キレキレのステップとスピードでディフェンスを切り裂く。スプリングボックスの競争は激しいが、テストキャップ17に上乗せするだけでなく(2013年も招集されたが、テストマッチ出場は2012年6月が最後)、本人にとって2011年大会以来2度目のワールドカップ出場へアピールするチャンスでもある。

 今年9月、9年ぶりにニュージーランドの地でオールブラックスを倒し、10月の再戦でも黒衣の王者を苦しめたスプリングボックス。南半球4か国対抗戦でグリーン&ゴールドジャージーの15番をつけたワスプス(イングランド)所属のヴィリー・ルルーは、テストウィンドウ外である11月3日のイングランド代表戦でプレーできるかどうか不確実なため、エラスマス ヘッドコーチは経験豊富なアプロンの助けを必要とした。

 FBとWTBでプレーでき、バックスリーにはアピウェ・ディアンティやシブシソ・ンコシ、ノンキャップのセルジール・ピーターセン、SOとFBで成長が期待されるダミアン・ヴィレムセなど若い選手が多く、アプロンは手本となる。また、来日する前はフランスのグルノーブルに3季在籍していたためヨーロッパの気象条件をよく知っており、キッキングゲームも得意なアプロンを指揮官は評価している。

 日本で活躍中の南ア出身トップリーガーではほかに、NO8のドウェイン・フェルミューレン(クボタスピアーズ)、LOのRG・スナイマン(Honda HEAT)、CTBのアンドレ・エスターハイゼン(宗像サニックスブルース)が母国の代表としてヨーロッパ遠征に参加する。

 スプリングボックスは11月にテストマッチ4試合を予定しており、イングランド、フランス、スコットランド、ウェールズと対戦する。

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