日本代表×NZ代表が、2019年ワールドカップ公式球使用の最初の試合に。

ラグビーリパブリック

右がワールドカップ使用級。来年1月下旬発売で先着750名には写真の木製(杉)の台が付く。(撮影/松本かおり)

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『シリウス』の進化を説明したギルバート社のアンドリュー・チャリス氏。(撮影/松本かおり)

 世界で最初の試合が、11月3日におこなわれるジャパン×オールブラックスだ。

 11月2日に発表された、ラグビーワールドカップ2019日本大会の公式試合ボール。大会サプライヤーのギルバート社が開発した『シリウス』が、世界で初めて味の素スタジアムでの決戦で使われる。

 表面の突起を大小2種類の星形にすることで、ボールの形はそのまま、表面積を約30パーセント増やした。そのことにより、手のひらへのフィット感は高まった。また、水分の拡散がよりスムーズになることで滑りにくくなった。

 試合前日に味の素スタジアムを訪れたギルバート社のワールドワイド・ブランドマネージャーのアンドリュー・チャリス氏は、「ラグビーの試合、選手たちのスキルの進化にともなってボールも変わっていく」と話した。

 同社のボールは、1995年の第3回ラグビーワールドカップ以降、2019年大会まで7大会連続で大会公式球として使用されている。チャリス氏は、「新しいボールのために、工場の製造工程も大きく変える必要があった」と話し、同社もチャレンジを続けていることを伝えた。

 ボールの空気抵抗はこれまでと変わらない。

『シリウス』はこの秋の国際試合で使用された後、来年のワーネドカップまでは、シックスネーションズやザ・ラグビーチャンピオンシップなど、国際試合での使用に限られる。

 ワールドカップ後、スーパーラグビーなど世界各地域のリーグでも使われる予定だ。

 ちなみに、地球から7番目に近い恒星がシリウスで、同社の第7代ワールドカップボールということも命名の理由のひとつだ。シリウスは肉眼ではひとつの星に見えるが、実は2つの星で成り立っている連星。新球表面の星形突起も、大小の組み合わせが散りばめられている。

 過去の6大会は、バーバリアン(RWC 1995)、レヴォリューション(RWC 1999)、イグザクト(RWC 2003)、シナジー(RWC 2007)、ヴァーツオ(RWC 2011)、マッチXV(RWC 2015)。シリウスの名も大会の歴史に刻まれる。

 来年1月下旬には、国内輸入代理店であるスズキスポーツからワールドカップ使用球が発売される(1万6600円+税)。先着750名の購入者には、木製(福島産の杉)の特製台が付いてくる。

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