アイルランドが王者NZ倒した! 堅守光り113年の歴史でホーム初勝利

ラグビーリパブリック

 世界ランキング1位と2位の頂上対決。勝ったのは、欧州王者のアイルランド代表だった。ダブリンのアビバ・スタジアムで現地時間11月17日、最強軍団のニュージーランド代表“オールブラックス”と対戦し、16-9で死闘を制した。

 2016年11月5日にアメリカのシカゴでオールブラックスから初勝利をあげていたアイルランドだが、ホームで倒したのは今回が初めて。初対戦から113年の歴史を経て、ついに歓喜の瞬間を迎えた。

 アイルランドは堅守が光った。世界最強の攻撃力を誇る相手に一度もトライを許さなかった。苦しんだニュージーランドはペナルティを多発した。

 アイルランドは9-6で迎えた48分(後半8分)、ラインアウト後のボール回しで攻撃の方向を変えてニュージーランドを揺さぶり、WTBジェイコブ・ストックデールがディフェンス裏に蹴ったボールを自ら確保してインゴールに押さえ、点差を広げた。SOジョニー・セクストンのゴールキックは安定していて、16-6となる。

 追うニュージーランドはテンポを上げて反撃し、何度も敵陣22メートルライン内に入ったが、アイルランドはFLピーター・オマホニーらが懸命に身体を張り続け、黒衣の深い侵入を許さなかった。

 ニュージーランドは68分にPGで7点差とし、終盤の同点、逆転勝利を狙ったが、アイルランドは耐える。そして、ニュージーランドがラストアタックで16フェイズを重ね敵陣22メートルラインまで迫ったが、LOブロディー・レタリックが落球し、ノーサイド。アイルランドのラグビー史に新たな歴史が刻まれた。

 世界ランキング1位のオールブラックスを倒したアイルランドは、来年のワールドカップで日本と同組に入る。

 2019ワールドカップで日本のライバルになる欧州のもうひとつの強豪、スコットランド(世界ランク6位)は、地元エディンバラのマレーフィールドで南アフリカ(同5位)と対戦し、三度追いつくしぶとさを見せたが、PG2本差で、20-26で敗れている。

 その他のワールドカップ対戦国は、ロシアがウェールズのプロクラブチームであるドラゴンズに24-38で敗れ、サモアはジョージアに19-27で逆転負けした。

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