NEWS手越祐也の“スキャンダル耐性”を培ったグループ危機

アサジョ

NEWS手越祐也の“スキャンダル耐性”を培ったグループ危機

 今年はNEWSのデビュー15周年。歌手デビューした03年から、メンバーは9人から4人に激減している。そのなかでも、弟キャラだった手越は入所時からエリートだった。当時をよく知るアイドル誌の編集者は言う。

「入所したのは02年で、Hey!Say!JUMPの八乙女光、Kis-My-Ft2の玉森裕太と同じオーディションの日でした。ちなみにこの2人は、NEWSよりあとのデビューです。手越はオーディションが終わったその足でジャニーさんに都内の松濤スタジオに連れて行かれて、先輩のジュニアに混じって、雑誌の取材を受けています。そのわずか10カ月後にデビューが決定。手越のジャニーズ人生の滑りだしは好調でした」

 手越は小・中学生時代、女子にモテモテで、学級委員長や班長、体育祭ではリレーのアンカーを任されるなど、常に注目を浴びていた。ところが、サクセスストーリーはNEWS加入後に終わりを迎えた。ジャニーズJr.としての下積み生活がないままNEWSとなったため、人気も知名度もメンバーで最下位。多くの屈辱を味わった。

「ジャケ写や雑誌の撮影、テレビ番組などでは決まって山下智久がセンター。人気がない手越はセンターから最も離れた場所が定位置でした。辛かったのは現場スタッフの対応。スチールカメラマンは『山Pはもっとこっち。まっすー(増田貴久)はこっち。慶ちゃん(小山慶一郎)はもっとこっち』と配置を指示するも、手越には『えーっと……。君もこっち』と、名前すら覚えてもらえませんでした」(前出・アイドル誌編集者)

 04年ごろ、手越はNEWSが嫌いになったという。ところが翌05年、グループに転機が訪れた。当時18歳だった内博貴が、コンサートの後に飲酒して無期謹慎(のちに脱退)。翌06年には、当時17歳だったメンバーが酒を手にした写真が週刊誌に掲載されて活動自粛(のちに退所)。連帯責任として、グループは活動休止となった。

 この間に誕生したのが、手越&増田によるヴォーカルデュオ「テゴマス」。デビューシングル「ミソスープ」は、ジャニーズタレント初となる欧州先行発売。オリコンの週間シングルランキングで初登場首位を獲得して、手越の歌唱力の高さが評価された。

 翌07年、今のキャラを不動のものとした「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)がスタート。“手越ブランド”が確立した今は、スキャンダルをネタに変えられるようになった。今回のヤラセ騒動もきっと乗り越えていくに違いない。

(北村ともこ)

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