地下アイドルの解散は悲しいことばかりじゃない:南にこの千葉からアイドル革命!11 (2/4ページ)

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そしてやっぱりメンバーがどうしても固定されない辛さ。Asteriskでは2年3カ月という短い期間だったのに最初から終わりまでのメンバーは私と陽向あいみだけでした。赤裸々に打ち明けますけど、最後の半年間でもいろいろあって。

 当時のメンバー5人でアルバム制作をしたんです。音源は出来上がり、リリースを待つだけになりました。そうしたらその直後、メンバーのひとりが「辞めたいです」となって……。そのメンバーもいろいろ悩んでいたから。ただその子だけの卒業ならまだ良かった……(っていうか、私としては「あぁ、また、また、これから頑張るぞってときにメンバーが抜けちゃうのか……」という悲しさ、挫折感が強くありましたけど)……のですが、そのメンバーは精神的に不安定になっていたのか、「卒業」を控えて運営さんと揉めてしまって。しかも強く揉めたのが、その子の「生誕祭」をカフェで開催する前日で。
 もう、なんでこうなるんだろう、ファンのみなさん、お客様たちも大混乱になって……。
 結果、Asteriskのアルバムはリリース中止になってしまったんです。ほんと、なんでこうなるのかな……地下アイドルってなんでこうなっちゃうのかなって思いました。

 ただそんなトラブルがあった同時期に、タイ日混合アイドルプロジェクトも進行していて、Siam☆Dreamが結成され、Asteriskは「発展的解散」へと進んでいきます。
 Asteriskの解散ライブが11月1日に決まったとき、私たちは今まで応援して続けてくれたファンのみなさんに出来得る限りのお返しをしたいと思いました。形のある思い出を差し上げたいと思ったんです。そして考えたのが、「あのリリース中止になった幻のアルバムを復活させたい!」でした。いろいろあって発売はできなくても、ファンのみなさんだけには絶対聴いてもらいたい、Asteriskの歌を音楽をずっと忘れないで永遠の想い出にしてもらいたい。

 私たちは幻のアルバムの音源をCDにして、解散ライブの予約特典にさせて頂きました。Asterisk最期の日に、最後のAsteriskのアルバムをお届けすることにしたのです。最後のメンバーでCDを発売したい夢はかなえられませんでした。

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