「性悪説」が基本?不動産投資のメリットと失敗しない人の特徴とは? (4/4ページ)

新刊JP


物件はすべてが一点ものなので、「買わせてください」と誠実な対応をする人と、「買ってやるよ」という横柄な態度の人が、同じ条件で購入を検討していたら、業者も誠実な人のほうを選ぶのは当然ですよね。

2つ目は、「物件のポテンシャルを見誤って高過ぎる買い物をする」ということです。
これは今回の書籍でもメインのところになるのですが、物件の持つ収益性・資産性を自分で見極めることをせずに、他人の提示する情報――たとえば「絶対に儲かりますよ」という話を鵜呑みにして失敗してしまう人がとても多いです。

紹介者がロクでもない人間でも、物件のポテンシャルに適した形で取得できれば、不動産投資は大きなリターンを生みます。
逆に、とても丁寧でしっかり対応してくれる誠実な営業担当から購入したとしても、価値のないモノについて大きな融資を組んでしまって、ひとつも儲からないのであれば、それは投資とは言えません。実際にそういうケースは多くあります。

3つ目は、「特定の相手を信用しすぎる」ことです。
先ほどの話にもつながりますが、「どんなによく見える営業担当」でも、「大家の会の偉い人」でも、「金融機関の担当者」でも、この業界に絡む人たちは、いつ裏切ってもおかしくありません。

「買える」と言われていた物件を反故にされたり、親身に相談に乗ってくれていたのに、酷い物件を売りつけてきたり、金融機関の担当者でも「出る」と言っていた融資が直前になって「やっぱり出せません」という話になったり――こんな話は日常茶飯事なので、「性悪説」から入らないといけません。

悪意を持って裏切る人間も少なからずいますし、業者として経験が浅くて無知だから変な物件を持ってくる人もいますし、急な上層部の方針変更で融資がストップすることもあります。
けれども、相手を恨んでも何も始まりません。慎重に相手を疑ってかかりながら、自己の利益の最大化することに努めていくことが必要です。

(後編に続く)

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