チームの充実、自分の進化。クボタFL末永健雄の意欲。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

サントリー戦ではトライを決めた。U20日本代表、ジュニア・ジャパンの経験はある。世界で戦いたい。(撮影/松本かおり)

 トップリーグ2連覇中の王者を追い詰めた。

 12月1日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた同リーグ総合順位決定戦、1位~8位トーナメントの1回戦。サントリーに冷や汗をかかせたのがクボタだった。

 前半を7-25とリードされるも、後半は19-3と支配する。

 26-28の惜敗だった。

 今季は開幕から2連敗スタートも、その後のリーグ戦で5連勝、カップ戦も3連勝と、充実の足どりを見せたクボタ。シーズンの深まりとともに、パワフルなFWが試合の流れをつかむ戦い方が安定感を増していただけに、サントリーを苦しめると予想する向きも多かった。

 敗れはしたがチームの成長を証明した80分に、フラン・ルディケ ヘッドコーチも「勝つチャンスはあった。誇りに思う」と選手たちを称えた。

 僅かに手が届かなかったことは悔しいけれど、王者と渡り合い、自信を深めた選手たち。FL末永健雄(すえなが・たけお)もそのひとり。

「最近の試合で入りが悪かったので、そこを意識して臨みました。それなのに立ち上がりが悪かったのは残念です。1対1で前に出られると、ああなってしまう。でも、自分たちはやれる、精神面も含めてどこにも負けない自信は持っていたので、後半はしっかり戦えました」

 残る総合順位決定戦2試合に勝ちたいと、自信を見せた。

 サントリー戦の前半35分にトライを奪ったほか、鋭い出足の攻守を見せ続けた末永は、チームが好調である理由を「全員の競争」と話す。

「ジェッツとマリーンズ。試合メンバーと、それ以外のメンバーがふたつのチームに分かれてお互いにやり合っています。マリーンズのメンバーのやる気が凄い。そんな姿勢が勝つために必要と全員が理解し、チームの文化になった。自分だっていつ出られなくなるか分からないという空気が、いま、ある」

 各ポジションの争いも激しい。末永は、バックロー内のセレクションを勝ち抜いてピッチに立っている。

 今季が2年目の24歳は、ルーキーイヤーに全15試合に出場してチーム新人王に選ばれたのに続き、今季も進化中。

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