室温で簡単に金を溶かす方法が考案される(スウェーデン研究) (1/3ページ)

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室温で簡単に金を溶かす方法が考案される(スウェーデン研究)
室温で簡単に金を溶かす方法が考案される(スウェーデン研究)

image credit:Chalmers Physics/youtube

 金の硬度は22と言われており、熱を加えることで50まで高める。それでもダイヤモンドの硬度、7140~15300よりはかなり柔らかい。

 とは言え普通の状態(常温)で溶け出すほど柔らかくはない。

 スウェーデン、チャルマース工科大学の研究者は、室温で金を溶かしてしまう方法を考案した。マジックではない。タネも仕掛けもない。

 四角錐状に成形した金に電気を加えるだけなのだ。


Watch how gold melts at room temperature

・電場を付加することで表面の原子層が溶ける

 ぱっと見は分からないかもしれないが、電子顕微鏡で拡大してみれば、たしかに金の外側にある2、3の層が溶けるのだそうだ。

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image credit:Chalmers Physics/youtube

 「表面の原子層をいくつか溶かしました。つまり、金原子が動き回って、整然と並んだ固体構造を崩すことに成功しました」とルドヴィグ・ デ・ヌープ(Ludvig de Knoop)博士は話す。

 また、電場を取り除くことで溶けた原子層を固体に戻すことが可能なことも判明した。

 コンピューターモデルによると、この現象は温度の上昇によって起きているわけではなく、強い電界によって生じているようだ。

 科学としても非常に興味深い発見であるし、実用性まで期待できる。
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