サントリーが延長サドンデスでヤマハとの激闘制した! 3連覇に王手! (2/2ページ)
そのマインドがトライにあらわれたと思う」(SH流大キャプテン)
すると47分(後半7分)、ゴール前のラインアウトからのモールドライブは止まったが、右から左へ展開し、ギタウからロングパスをもらったWTB尾崎がトライゲッターとなり、コンバージョンも成功で2点差となった。
互いに譲らぬ激しい攻防でしばらくスコアボードは動かなかったが、70分、サントリーが敵陣22メートルライン内でボールを奪い返したあと11フェイズを重ね、FLツイ ヘンドリックのマジックハンドからパスをもらったWTB尾崎が軽快なフットワークでタックラーをかわしてインゴールに突っ込み、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でトライが確認された。25-22と逆転。
しかし、トップリーグ初優勝を目指すヤマハも粘り、75分、敵陣深くのスクラムでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、33フェイズを重ねる。サントリーは規律よく守っていたが、反則が出て、土壇場でヤマハFB五郎丸歩がPGを決めて延長戦に突入した。
そして、先に得点したチームが勝ちとなる延長4分、サントリーのFB松島幸太朗がキックレシーブからのカウンターで大きくゲインして敵陣に入り、ブレイクダウンでヤマハが痛恨の反則を犯す。注目が集まるなか、オーストラリア代表103キャップの経験豊富なギタウが約45メートルのPGを決め、ゴールデンゴールとなった。
12月15日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる決勝のカードは、トヨタ自動車を倒した神戸製鋼と、サントリーの対戦に決定。
3連覇へ向けての意気込みを訊かれたサントリーの沢木監督は、「神戸さんにはダン・カーター(元ニュージーランド代表の世界的スター)がいると思いますが、サントリーにはマット・ギタウがいます」と話し、自信の表情。
流キャプテンは、「神戸さんにはリーグ戦で負けている(20-36)。今年一番強いチームだと思うので、チャレンジャーとして挑み、その結果、3連覇できたらいいと思っている」とコメントした。