駐車料金が『2万円』?「詐欺スレスレ」のトラブルに気を付けろ!

まいじつ

(C)IYO / PIXTA(ピクスタ)
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いよいよ今年もあとわずか。帰省や旅行、買い物と、車を利用する機会も増えてくるが、同時にお世話になるのがコインパーキング。しかしここ最近、コインパーキングに関する料金トラブルが多発しており、全国の消費生活センターなどに苦情が多数寄せられ、大問題になっている。

「コインパーキングに駐車する際、『1日最大○○円』などと書かれた看板を目にしたことはないでしょうか。実はこの表記に関して、『書かれていた料金と違う』『繁忙期の特別料金だったことが後から分かった』など、多くの苦情が寄せられているのです。駐車料金に関する表示の条件が分かりにくいことや、料金体系が複雑な駐車場も数多く、勘違いして駐車してしまう人が後を絶たないのです」(消費アドバイザー)

Kさん(30)は、急な出張のため、駅前の駐車場に5日間、車を停めたという。コインパーキングの看板には『1日最大500円』と表示されていたため、500円×5日間で2500円の支払いだと思ったら、支払い時に2万円も請求され驚いたそうだ。

「まさかと思いましたね。よくよく看板を見てみると、1日最大500円は“1回限り”と小さく明記してありました。結局、2日目からは時間貸しの通常料金で計算されており、かなりの大金となってしまいました。よく確認しなかった自分も悪いとは思いますが、近づいてよく見ないと分からないような表記の仕方には悪意を感じます」

実際、このようによく目を凝らして条件を確認しないと割引を受けられないケースはかなり多い。都内のあるコインパーキングでは、駐車区画によって割引が適用されないなどの条件があり、支払い時に憤慨する客の姿が何度も目撃されているという。

駐車券を紛失して大トラブルに!

「駐車券の紛失にも注意が必要です。出庫の際に駐車券がないことに気が付き、コールセンターに電話したところ『紛失ボタンを押して下さい』と言われ、ボタンを押したところ2万円の料金を請求されたケースもあります。ボタンを押すまで料金が分からず、仕方なく支払ったという苦情も増えています」(前出のアドバイザー)

全国の消費生活センターや『消費者トラブルメール箱』に寄せられた苦情は、2013年には305件だったが、17年は363件と増加しており、被害未然防止の注意喚起がなされている。

年末年始にかけてコインパーキングを利用する人も多いだろうが、無用なトラブルに巻き込まれないためにも、事前の料金確認はしっかりとしたい。また、トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センターに相談し、情報提供を心掛けよう。

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