医学部の減点問題に隠された「たったひとつの真実」 (1/3ページ)
つい先日、いつものようにダラダラと缶チューハイを飲んでいたときのこと。テレビからこんなニュースが流れてきた。
――ある大学が、医学部の受験で女子を一律減点にしていた。
最近この手の問題がよくニュースで取り上げられる。“医療業界における男女差別問題”……声に出すだけで知恵熱が出て、結局病院にお世話になりそうなこの問題。
「そのせいで落とされた女子がめっちゃかわいそうだと思います」というバカ丸出しの感想しか出ない自分がいる。深夜0時過ぎ、この先の人生で医師を志すことは残念ながら絶対にないだろう34歳小太りの私。またひとつ現実から目を逸らし、ポテチの袋を開けようとしたその瞬間、信じられない言葉を耳にした。
――大学側としては、女子のほうが男子より精神的な成熟が早くコミュニケーション能力が高い傾向にあるが、入学後は男子も成熟が進み、コミュニケーション能力差が縮小されるため、その部分を考慮した。
ちょっと待ってください、みなさん。おかしくない? まあ、いろいろおかしいからこうやってニュースになっているのだろうけど、私が一番違和感を覚えるのは、大学側が主張する“医学部入学後に上がる男子のコミュ力”の部分ね。十数年間成熟しなかったコミュ力が、医学部に入った途端に成熟をはじめるとは何事か。まだ青いからって、油断してたバナナじゃあるまいし(下ネタなどでは断じてない)。
ここからは、“完全なる妄想”と“壮大な変態的解釈”から、そのコミュ力とやらを勝手に考えてみる。
■医学部に入学したAくんのコミュ力が急激に上がる理由(※妄想)
Aくんは中高一貫の男子校生で、普通の真面目な男の子として生きてきた。受験生になれば日夜勉強に励んだ。どちらかといえば天才肌ではなく努力家のAくん。父の病院を継ぐために必死に勉強していた。
男子校で6年間大人しく真面目に過ごしてきたAくんは少々シャイで、人の目を見るのが苦手な子(そんな子は世の中にたくさんいるから何の問題もない)。