★足のむくみ、だるさの解消法
Q:デスクワークのため、夕方になると足がむくみ、だるい感じがします。仕事を終え、帰りがけに歩くと、それが少し楽になります。慢性的に足に冷えもあるような気がします。やはり、座りっ放しの生活がよくないのでしょうか。対策法と併せてアドバイスをお願いします。
(46歳・プログラマー)
A:長時間椅子に座り続けると、ふくらはぎの筋肉が十分に収縮せず、上体へ血液を押し戻せないため、余分な水分や老廃物が溜まります。これがむくみの正体です。だるい感じがするのも、心臓に戻る静脈の血流が障害されるためです。
血液が全身をスムーズに循環することは、健康と生命が保たれる基本です。
足のむくみやだるさの改善に「ゆびのば体操」があります。これは足の指を伸ばす運動で、次のように行います。
1、座って片足を太ももの上にのせる。椅子使用でもかまいません。
2、足指の間に反対側の手の指を入れ、ふんわりとやさしく握る。
3、足の裏側をやさしく伸ばし、5秒キープ。
4、足の甲側をやさしく伸ばし、5秒キープ。
これを逆の足にも行い、両足で3分ほど続けましょう。3分間続けて行うだけで、足のむくみやだるさが改善してきます。
●足指を使う小股歩きもお勧め
また、歩くことは足のむくみ、だるさの予防・改善に効果がありますが、「ゆびのばウオークの小股歩き」にするともっと効果的です。
小股歩きは、後ろ歩きぐらいの狭い歩幅で、膝から下を使って歩くイメージです。足の指で地面を押して蹴り出します。こうすることで、心臓へ戻る静脈の血流が促進されます。
ふくらはぎを動かす運動に、かかとの上げ下げがありますが、この「ゆびのばウオークの小股歩き」は、その動きの連続なのです。
「ゆびのば体操」と「ゆびのばウオークの小股歩き」をぜひ実践してみてください、足のむくみやだるさだけでなく、冷え性も改善してくる事でしょう。
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今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。