「足が悪いんです。近所に行くのですらままならない状態で……。引退します」

　１２月２０日の夕刻、本誌記者の電話での直撃にそう答えたのは、お笑い芸人のエスパー伊東（５７）だ。

　エスパー伊東といえば、上半身裸で下は黒スパッツ姿で、さまざまな奇芸を繰り出すパフォーマー。体を小さく折りたたんでボストンバッグに入ったり、ゴム手袋を頭に被って鼻息で膨らませて割ったりする、芸能界でも他には見ない独自芸で人気を博してきた。９０年代からは、『投稿！特ホウ王国』（日本テレビ系）や、『めちゃ×２イケてるッ！』（フジテレビ系）などの人気番組にも出演。人気芸人たちにいじられることで、お茶の間に大爆笑を巻き起こしてきた。そんな彼だが、最近はあまり活躍が聞こえてこなかった。

　テレビ局関係者は話す。

「股関節が前からかなり悪い状態だったんです。それには本人も悩んでいたようです。ただ、昨年１月にスポーツ紙で“エスパー伊東引退”と報じられた際は、自身のブログでそれを完全否定し、“『引退』するなんて一言も言っていないのにスポーツ新聞には良いように書かれた。不本意”とコメントを出していました。ですが、やはり股関節の具合は良くならなかったようで、“今年で引退する”と話していると聞こえてきたんです」

　そこで、本誌は真相を聞こうとエスパー伊東本人を直撃した。

――今回、引退されると聞きました。本当でしょうか？

「はい……。股関節がもう限界なんです。営業に行っても、うまく芸ができないし、トークももう任せている状態なんです」

――股関節には激痛が走ったりするのでしょうか？

「激痛というのはないんです。ただ、もううまく動かなくて。股関節は昔から悪かったんですが、昔は丈夫だったから問題はなかった。でも、長年、重い荷物を担いできたことが響いたでしょうか……。歩くときも杖を使うこともあります」

――エスパーさんといえば、最近は、『めちゃ×２イケてるッ！』に出ている姿が印象的でした。