北島三郎と石川さゆり、NHK紅白歌合戦で夢の顔合わせ「演歌の花道」秘話 (5/5ページ)

日刊大衆

2人が国民的歌手であることを証明する起用だと言えます」(広告代理店スタッフ)

 そして、何よりの共通点は、大晦日の名物番組に長く出続けたことだ。歌手・音楽プロデューサーなどマルチに活躍し、『紅白歌合戦の舞台裏』(全音楽譜出版社)、『昭和歌謡の謎』(祥伝社)ほか、多くの著書のある合田道人氏は、『紅白』における2人を、こう語る。「石川さんは毎年、新曲を出しているのに、この10年ほどは、『津軽海峡〜』と『天城越え』を交互に歌い続けています。そうすることで、この2曲は“大晦日にはあの曲を聴きたい”と思わせる、一種の風物詩になったんです」

 ただし、両曲には大きな違いがある。「100万枚ヒットの『津軽海峡〜』と違い、『天城越え』は発売年に4万枚しか売れなかった。それを、『紅白』の舞台で歌い続け、誰もが知る代表曲にした。これは、北島さんの『まつり』にも言えることです」(前同)

 サブちゃんも、当初は突出したヒット曲というわけでもなかった『まつり』を、平成に入ってから6回も歌い、年末の定番曲に押し上げていったのだ。そしてまた今年、『まつり』を5年ぶりの『紅白』で披露することになった。

 こうした2人の代表曲は、演歌の“神曲”として、若者にも認知されている。 「お二人は、『紅白』を通じて、日本の宝である演歌というタスキを若い世代につないだ。すごいことをやってのけたんです」(同)

 平成最後の大晦日が待ち遠しい!(文中一部敬称略)

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