テスラ社の自動運転車がAIロボットをひき殺すという事案(アメリカ)
アメリカ、ネバダ州ラスベガスで開催中の見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では未来を感じさせる最先端の製品が展示されている。
だが、このきらびやかなイベントで、あろうことかヒト型ロボットが自動運転車との交通事故で命を落とすという痛ましい事故が発生してしまったのだ。
A Promobot robot was killed by a self-driving Tesla car
・事故で再起不能となってしまったロボット
今回、車にひかれたのは、ロシアのプロモボット社がCESに展示するはずだったロボット「V4」である。
V4は、なぜか道路脇まで足を伸ばし、そこを通り過ぎようとしたテスラ社の自動運転車「モデルS」にはねられたのだ。
尚、テスラ社の自動運転車、モデルSはそのまま逃走。警備員らしき人が駆けつける様子が撮影されている。
事故を受けてプロモボット社はテスラのイーロン・マスク氏に宛てて、以下のようにツイートした。
Look @elonmusk at a Tesla Model S hitting and killing a guiltless robot in Vegas. Your car was under a full self-driving mode. @bheater, @jjvincent, @ingridlunden, @andyjayhawk Check this out!https://t.co/0q605Fdknb
— promobot (@promobot) 2019年1月7日
マスクさん、ラスベガスで罪もないロボットがテスラ・モデルSに轢き殺されました。あなたの車は完全な自動運転の最中でした。
同社によると、交通事故のせいでロボットは修理不可能だという。
もちろん腹が立ちますよ。フィラデルフィアからCESのために運んできたんですから。修理は無理なので、CESにも参加できません。これから、ロボットが道路に出てしまった原因を調査する予定です。(プロモボット社開発責任者オレグ・キヴォクルツェフ氏)
・一方で疑惑も
なお動画を見る分には、事故は軽い接触で、ロボットにそれほど深刻なダメージがあったようには見受けられない。
これについて、プロモボット社による自作自演では?という疑惑も一部でささやかれている。
というのも2016年にも同じようなことがあったからだ。
そのときはロボットが車道に飛び出して騒動になった。ロボットは開発者から逃げ出したところだったと報じられたのだが、どういうわけだかその一部始終がしっかりと撮影されていた。
・これは始まりに過ぎない…なのか?ロシアで開発中のロボットが脱出、交通渋滞を引き起こす。 : カラパイア
そんな都合のいい偶然などあるだろうか?
ツイッター上では、
・あまり深入りはしたくないけど、ただの宣伝だったのでは?
・テスラがこんなのにも反応しないなんてちょっと考えにくいな。僕がCES2019で試したテスラは、路上の他の車に車幅の半分以上は近寄らせてくれなかったよ。
・ハイテクに対するハイテク犯罪。
・1台のロボットの死は悲劇だが、数百万の死は統計にすぎない。
などの声が上がった。
written by hiroching / edited by parumo