NHK大河『いだてん』が描かない日本の真実!「1964年の週刊大衆」 (2/3ページ)

日刊大衆

当時の種目数はリオ五輪のほぼ半分(163種目)しかなかったことを考えると、歴史的快挙でしたね」(本誌記者OB)

 次いでの本誌の仰天予想は、“ミスタープロ野球”こと長嶋茂雄(28=年齢は当時のもの=以下同)と女優の司葉子(30)の“世紀の婚約”だ。

「ミスターはその後、東京五輪でコンパニオンを務めた亜希子夫人と結婚しているから、当たるも八卦、当たらぬも八卦というところ。“いい線”いってたんじゃないかな(笑)」(前同)

 本誌恒例のプロ野球日本シリーズ予想は、「阪神タイガース(セ・リーグ)VS近鉄バファローズ(パ・リーグ)」の“御堂筋シリーズ”をズバリ掲載。パ・リーグは南海ホークスが制したものの、セ・リーグの阪神優勝は見事的中。予想通り、関西勢同士の“御堂筋シリーズ”が実現した。

 その年のプロ野球は、五輪開催の影響で変則日程となったとされるが、その最大の犠牲者は巨人だった。

「現場の記者には、巨人の不振ネタを取り上げるよう檄を飛ばしたね。それでできたのが、『ことしの巨人は球団創立以来の醜態』(8月6日号)の記事。取材していくと、戦犯は川上哲治監督だ、という声が多かったので、記事には“今シーズンで退陣”と書いたのを覚えている」(本誌デスクOB)

 ところが、本誌が「面白みのない男」(9月10日号)と酷評した川上監督率いる巨人は、翌65年から前人未到のV9を成し遂げることに。その節は、どうもスイマセンでした……。

 V9前夜の不振にあえぐ巨人で、ひとり気を吐いたのが王貞治(23)。その年、本塁打王(55本)と打点王の二冠に輝いた。本誌は、その王をシーズン前半に直撃(4月23日号)し、“変化球の質問”をぶつけている。

 いきなり、「五輪選手に選ばれるとしたら」と質問すると王は、〈さあ何だろうなァ。走る方? いや、ボクはあまりそっちは早くないから……。

「NHK大河『いだてん』が描かない日本の真実!「1964年の週刊大衆」」のページです。デイリーニュースオンラインは、いだてん王貞治長嶋茂雄エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る