外国では長湯は禁物?日本人がお風呂で長く湯船につかる理由 (2/2ページ)

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血行が良くなると循環が良くなり、免疫力も高まります。さらに国民病ともいわれている肩こりにも効果があり、疲労が和らぎます。

欧米でもお湯につかること自体はリラクゼーションとして広く認識されていますが、それでも「それはそれ、お風呂はお風呂」で完全に切り離して考えられているんです。この点からも欧米には長くお湯につかる文化は根付かなかったようです。

湯沸かし器の違い

日本では多くの家庭で「瞬間湯沸かし器」が設置されています。これは、血管のように張り巡らした細い銅管をガスで温め、それで水を温めてお湯を沸かすシステムです。水道水を瞬間的に温めることができるので、特に上限なくお湯を使うことができます。

ところが、欧米の多くのの家庭では沸かしたお湯を一度貯めて、そこから使っていくタイプの「貯蓄湯沸かし器」が主流です。一度に貯められるお湯の量に上限があるので、シャワーをしたり浴槽にお湯を張ったりすると、すぐにお湯がなくなってしまいます。

一度お湯がなくなると再加熱に時間がかかるので、家族みんなでシェアしないと使いたいときにお湯が使えなくなってしまうというわけですね。

さて、日本人ほどバスタブにつからないイメージのある欧米人ですが、普段はシャワーですませ、何日かの間隔や週末などにお湯をはり体を清潔にするというのも目的ですがリラックスするためにお気に入りのバスソルトやオイルを入れてゆっくり浸かったりします。

割とイメージでとらえがちな自分の文化と外国の文化。こうして実際に調べてみると、案外誤解していたり気がつかなかったりすることが多いですね。

まあ、日本の生活がどんなに欧米化しても、きっとお湯に浸かる習慣だけは変わらないことでしょう。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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