遺産分割協議が不調に終わった場合の解決策を元調停委員が解説 (2/2ページ)

心に残る家族葬



■当事者が遺産分割調停を円滑に進めるためにはどうしたら良いか

調停は裁判や審判と違い、勝った負けたを争うのではなく、あくまで話し合いで、お互い納得して問題を解決する手続きであること及び調停の利点を理解し、積極的に調停で解決する姿勢で臨むこと、
相手方は訴えられたと誤解しないこと、被告ではなくあくまで話し合いの相手であることを理解し、感情的にならないことなどがまずは抑えておくべきだ。

そして、次回の調停期日に指示された事項や書類の提出は厳守し、期日を無駄にしないこと、事実関係をすべて開示し、嘘をつかないことも大事である。

相続の法律は複雑なので、法テラスに相談したり、場合によっては弁護士を代理人に選任し、助言を仰ぐとともに、自らも知識装備を怠らないことなども当事者の努力として望まれる。

■相続をめぐる争いを減らすにはどうしたら良いか

相続をめぐる争いを減らすためには、遺言書が有効である。被相続人の意思を明確にするとともに、相続を円滑に行うことが可能となる。

最近の高齢者は昔と比べるとすこぶる元気で、遺言書作成には抵抗があるかもしれないが、国や自治体が遺言書の作成を啓蒙し、普及させる施策も望まれるだろう。

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