菅田将暉『3年A組』大河ドラマ超えの視聴率を生んだ“金八”寄せの熱血演技 (2/2ページ)

日刊大衆

ミステリーとして、確かに面白いドラマだ。

 しかしこの第5話だけを見ても、違う面白さを痛感する。あらためて感じたのが菅田将暉が演じる美術教師、柊一颯の熱量だ。

 景山の自殺と関連の深い「ベルムズ」との関係が判明した唯月(今田美桜/21)に対して、一颯が語った言葉が実に感動的だった。「恥もかかずに強くなろうと思うな」「おまえのこれまでは誰がなんと言おうと、絶対に間違っていない」。なんとも昭和くさい、熱い言葉ばかりだ。菅田の力強い芝居を見ていると、あらためてドラマタイトルの『3年A組』が適当につけられた題名でなく、『3年B組金八先生』シリーズへのオマージュになっていることを痛感させられる。

■菅田将暉の熱い言葉が好評!

 そう、このドラマはミステリーであると同時に、コテコテの学園ドラマなのだ。毎話必ず、菅田将暉が演じる一颯が生徒に熱い演説をし、人生や青春を説くというお決まりのパターンなのだが、ツイッター上では「胸熱です。菅田先生の授業から目が離せません」と好意的な意見が相次いでいる。なんと各話の名言をまとめるサイトまで登場しているようで、菅田が演じる柊一颯の熱血教師っぷりが、本作の人気を飛躍的に高める原動力となっているのだ。

 もしもこれがただの感動学園ドラマだったら、一颯の言葉はそんなにグッとこなかったかもしれない。ミステリーと感動の見事なバランスが、一颯の言葉をより心に響くものに変えているのだ。一颯は今後も心に刺さる名言を連発してくれるはず。息をもつけないドキドキ展開を楽しみながら、熱い言葉の数々もしっかりと胸に刻んでおきたい。(ドラマライター・半澤則吉)

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