エスムラルダの「勝手にワイドショー！」

　2月26日の昼間、何となくテレビ(某ワイドショー)をつけたら、いきなり「セックス」という言葉が続けざまに耳に飛び込んできたの。「え？　平日昼間っから何事？」と思ったら、工学者の武●邦彦教授が、ずいぶんあらぶっていらっしゃったわ。

　そのとき話題になっていたのは、田畑毅衆議院議員の女性トラブル。なんでも田畑議員、昨年のクリスマスイブに、交際相手の女性を酒に酔わせ、彼女が自宅マンションで寝ているうちに乱暴し（準強姦）、行為の一部始終を盗撮していたそう。田畑議員のスマホには、ほかにも200以上の盗撮動画が保存されており、中には別の女性の動画もあったとか。

　これについて、武●教授は、まず「セックスが……いってみれば、男女の関係って、セックスが最終地点じゃないですか。これ、セックスの手前じゃないですか」とコメント。そもそも事実認識が間違ってるし、性に興味津々の中学生みたいに、何度も「セックス」って言葉を連呼しなくても、もう少し言葉の選びようがあったんじゃないかしら……。

　その後も教授のあらぶりは止まらず、「僕は女性を悪く言うわけじゃないんですよ」と前置きしつつ、「自分の責任ですよ、何割かは」「自宅で酒飲んだらね、合意ですよ。僕はね、女性の被害を少なくするためには――」「（『つきあっている＝いつでも私を犯していいという同意ではない』と言う麻木久仁子に対し）じゃあ女性は自宅に独身の男を入れて酒なんか飲んじゃいけないですよ」と立て続けにコメント。なかなか香ばしかったわ……。
　まあ、教授が言わんとしているところはわからなくもないの。たしかに、女性が自分の身を守るためには、男性と飲んでいるときに、酩酊するまで飲まない……というのも大事かもしれない。ただ、つきあっている男女なら、イブにお酒飲んで酔っ払うことぐらいあるだろうし、「男性側の、理性によるコントロールの必要性」をすっとばして、いきなり女性の責任を問うような言い方は、やっぱりどうかと思うわ。